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 自分の切り絵作品の特徴として1枚当たり6~13層の紙を重ねて作品を仕上げています。 これらの発想は看板の仕事の影響が強いです。 美術専門学校卒業後に看板の会社に就職しました。 そこでカッティングシートの看板制作をしていました。 その当時は切って貼るという時代でした。 今はラッピングと言ってカッティングシートに印刷をして現場で貼り屋さんが貼るという時代になっています。 カッティングシートの場合、切り絵のように細く切って看板にすると直ぐに剥がれてしまいます。 最低でも5年経過しても耐えうる看板を作らないといけませんでした。
 今は前橋市を拠点にクラフトフェア・カルチャーセンター講師・公民館講座講師・切り絵の体験・個展などを中心に活動しています。 基本は切り絵1本でやっています。 切り絵というと黒い紙を切り出して残ったフチに色を裏から貼って行くのが基本です。 切った細かいパーツを台紙に貼っていくのが貼り絵です。 僕は切り絵の手法を基本としていますが、協会さんからは邪道だと言われたこともあります。 その関係もあり、切り絵協会さんには属していません。 僕は色紙を貼り合わせて1枚の紙を作ってそこに下絵を置いて切り出しています。 何故そうするかというと、切り絵は奥行き感とか微妙な変化とかが無い白か黒の世界なのですが、切り絵に手法で曖昧な奥行き感や神秘性を絵の中に保たせたかったというのが理由です。 カッターナイフで切り出した微妙なニュアンスで表現することにより、100人作品を観て100人分の感想がもらえるようにしたいです。 普通の切り絵はハッキリしすぎているのでどうしても答えが5本の指で収まってしまいそうです。 それを根本から崩したかったというのが、このスタイルを始めたキッカケです。 つづく・・・
 2015年4月から長野県長野市から群馬県前橋市に拠点を移しました。 このタイミングで今まで行っていなかった福島・山形・宮城・茨城・千葉・埼玉・神奈川・栃木のイベントを回ってみました。 その中でいろいろ回ってみて自分の性格にマッチした県が群馬・茨城・埼玉・千葉でした。 長野より何故か絵を評価してくださる方が多かったので驚いています。 長野は結構アーティストさんが多く、ちょっとオルタナティブ系の方が多いので僕はなかなか仲良くなれませんでしたね。 つづく・・・
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 2022年の3月でようやく自分の工房 切り絵工房 克が丸10年となりました。 2011年にずっと務めていた印刷会社が東日本大震災のあおりを受け廃業となり、直後に一般の会社に再就職しましたが「年が行っている」との理由で3ヶ月目で解雇されました。 会社勤めしながら各地域のクラフトフェアを4年ほどその当時経験していたので、満を持して「個人開業」の道に進みました。 開業と同時に長野県のカルチャーセンター2箇所で3講座と個人講座1箇所をスタートさせました。 絵で食べていくというのはそんなに簡単ではないとは分かってましたが、開業して3年くらいは我慢でしたね。 何が辛いかというとお客さんから説教されたり絡まれたり揶揄されたりすることが多かったことですかね。 「絵をやっている=遊んでいる・ふざけている・世間をなめている」と思う方が多く、イベント先で頻繁にありましたね。 それでも応援してくださるお客さんが少しずつではありましたが増えてきまして、最近は文句いわれる事は無くなってきました。 4年目に再婚を機に群馬県前橋市に移り、関東・東北を中心にクラフトイベント・個展を回るようになってようやく軌道に乗り出してきました。 つづく・・・ 「谷川岳」サイズ A3(297×420)